総胆管結石症

総胆管結石症とは

総胆管結石症とは、総胆管に胆石が詰まり、胆汁の流れが阻害される病気です。総胆管は肝臓から分泌される胆汁を十二指腸に運ぶ管で、胆汁には脂肪の消化を助ける成分が含まれています。胆石が総胆管を塞いでしまうと、胆汁が十二指腸に届かなくなり、脂肪の消化がうまくいかなくなるほか、肝臓や胆のうにも悪影響を及ぼす可能性があります。

総胆管結石症の症状

総胆管結石症の症状としては、右上腹部の痛み、黄疸、発熱、悪心や嘔吐などがあります。胆石が総胆管を塞いでしまうと、胆汁が溜まり、それが原因で痛みや黄疸が発生するのです。また、胆石が総胆管に詰まることで、胆管内の圧力が高まり、胆管が感染することで発熱が生じることもあります。

総胆管結石症の原因

総胆管結石症の原因としては、主に胆石が胆のうから総胆管に移動することによって発生します。胆石はコレステロールやビリルビンが過剰に含まれる胆汁が固まってできるもので、肥満や高齢、妊娠、急激な減量などがリスク因子とされています。また、胆石以外にも総胆管の狭窄や腫瘍などが原因で胆汁の流れが阻害されることもあります。

総胆管結石症の治療法

総胆管結石症の治療法としては、胆石を除去することが主な方法となります。具体的には、内視鏡を用いて総胆管にアプローチし、胆石を除去する内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)や、手術による胆石の除去が行われることがあります。また、総胆管結石症が原因で感染が生じている場合は、抗生物質による治療も行われます。

総胆管結石症になりやすい人の特徴

総胆管結石症になりやすい人の特徴としては、女性、高齢者、肥満の人、妊娠経験のある女性、急激な減量を行った人、家族に胆石症の人がいる場合などがあります。また、胆石のリスク因子としては、コレステロールやビリルビンの過剰な含有があげられ、食事やライフスタイルが影響を与えるとされています。

総胆管結石症の予防法

総胆管結石症の予防法としては、バランスの取れた食事を心がけ、適度な運動を行うことが大切です。また、肥満の予防や適切な体重管理も重要であり、急激な減量は避けるべきです。加えて、定期的な健康診断を受けることで、胆石の早期発見やリスクの評価が可能となり、適切な対策を講じることができます。