副鼻腔膿腫

副鼻腔膿腫とは

副鼻腔膿腫(ふくびくうのうそう)は、頭部にある副鼻腔と呼ばれる空間に膿がたまる病気で、細菌感染が主な原因とされています。副鼻腔は鼻の周りに存在し、正常な状態では空気が通っているが、何らかの原因でその通り道が閉ざされると、菌が繁殖しやすくなり、膿が溜まることがあります。副鼻腔膿腫は比較的一般的な疾患であり、特に風邪やアレルギー性鼻炎などが原因で副鼻腔の通り道が詰まることが多いです。

副鼻腔膿腫の症状

副鼻腔膿腫の症状としては、鼻詰まり、頭痛、顔面の痛みや腫れ、黄色や緑色の鼻水、嗅覚の低下などがあります。また、38度以上の発熱がある場合もあります。症状の程度は軽度から重度まで様々で、症状が重い場合は日常生活にも支障をきたすことがあります。

副鼻腔膿腫の原因

副鼻腔膿腫の主な原因は、風邪やアレルギー性鼻炎による副鼻腔の通り道の閉塞です。また、歯周病や顔面の外傷などが原因で副鼻腔に菌が侵入し、膿腫を引き起こすこともあります。他にも、免疫力が低下している場合や、副鼻腔の形が特殊な場合など、さまざまな要因が影響して副鼻腔膿腫が発生することがあります。

副鼻腔膿腫の治療法

副鼻腔膿腫の治療方法には、薬物療法と手術があります。薬物療法では、抗生物質を用いて感染を抑えるほか、鼻詰まりを和らげるためにステロイドなどが使われることもあります。重症の場合や薬物療法が効かない場合には、手術を行って膿を排出することがあります。手術の方法としては、内視鏡を用いた手術が一般的で、膿の排出口を広げて膿を取り除くことができます。

副鼻腔膿腫になりやすい人の特徴

副鼻腔膿腫になりやすい人の特徴としては、アレルギー性鼻炎や喘息などの持病がある人、免疫力が低下している人、喫煙者、歯周病がある人などが挙げられます。また、頻繁に風邪を引く人や、副鼻腔の形が特殊で通り道が狭い人も副鼻腔膿腫になりやすいとされています。

副鼻腔膿腫の予防法

副鼻腔膿腫の予防法としては、風邪やアレルギー性鼻炎をしっかりと治療し、副鼻腔の通り道が詰まらないようにすることが大切です。また、喫煙を控える、手洗いをこまめに行うなど、感染症予防も重要です。歯周病の予防や治療も副鼻腔膿腫の予防に寄与するとされています。