近視

近視とは

近視は、眼の屈折異常の一種で、遠くの物がぼやけて見える状態を指します。これは、眼球の長軸が通常より長いか、角膜や水晶体の屈折力が強いため、入射した光が網膜の前に集中してしまい、遠くの物がはっきり見えなくなるという特徴があります。近視の度合いは、度数によって分類され、-0.50Dから-3.00Dは軽度、-3.25Dから-6.00Dは中度、-6.25D以上は重度とされます。

近視の症状

近視の主な症状は、遠くの物がぼやけて見えることです。また、遠くを見る際に目を細めたり、物を近づけて見る癖がついたりすることもあります。重度の近視の場合、網膜剥離や網膜裂孔、網膜血管の異常などの合併症が発生する可能性があり、定期的な眼科検診が必要です。

近視の原因

近視の原因は、遺伝や環境などの複合的な要因が関与しています。遺伝的な要因としては、両親や兄姉が近視である場合、その子供も近視になる確率が高くなります。また、長時間の読書やスマートフォンの使用、パソコン作業など、近くの物を見る作業が多いと近視が進行するとされています。さらに、日光の光にあたる時間が少ないと近視が進行しやすいとも言われています。

近視の治療法

近視の治療には、眼鏡やコンタクトレンズの着用が一般的です。これにより、屈折異常を補正し、クリアな視界を得ることができます。また、近視の進行を抑えるために、アトロピン点眼薬の使用やオルソケラトロジー(夜間に特殊なコンタクトレンズを装用して角膜の形を変える方法)が行われることもあります。さらに、レーシックやイントラレーシックなどのレーザー手術を利用して近視を矯正する方法もあります。

近視になりやすい人の特徴

近視になりやすい人の特徴として、まず遺伝的な要因があります。両親や兄姉が近視である場合、その子供も近視になりやすいです。また、読書やスマートフォンの使用、パソコン作業など、近くの物を見る時間が長い人や、屋内で過ごす時間が多い人も近視になりやすいとされています。さらに、ビタミンDの不足も近視のリスクを高めると言われています。

近視の予防法

近視の予防には、適切な照明のもとで読書や勉強を行うこと、パソコンやスマートフォンの使用時間を適切に管理することが大切です。また、1時間に一度は遠くを見ることで目の筋肉を休ませることも重要です。さらに、日光の光にあたることでビタミンDの生成を促進し、近視の予防に寄与することができます。定期的な眼科検診も大切で、早期発見・早期治療により近視の進行を防ぐことが可能です。