細菌性結膜炎 | 【スマホで検索】家庭の医学

細菌性結膜炎は、眼の結膜に細菌が感染して炎症を起こす病気です。結膜は眼球の白い部分と内側のまぶたを覆っている薄い膜で、ここが赤く腫れることが主な症状です。細菌性結膜炎は一般的には他の眼の病気と比べて重篤ではありませんが、適切な治療を行わないと視力の低下を引き起こす可能性があります。

細菌性結膜炎の主な症状には、赤い目、目やにの増加、目のかゆみや痛み、目の充血などがあります。また、目やにが固まってまぶたがくっつくこともあります。症状は通常、感染した目に限られますが、場合によっては両目に広がることもあります。

細菌性結膜炎の原因となる細菌には、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌、ハエモフィルス菌などがあります。これらの細菌は通常、手や物を通して目に侵入します。また、風邪や感染症を引き起こすウイルスによって免疫力が低下している時にも細菌が感染しやすくなります。

細菌性結膜炎の治療には、感染を引き起こしている細菌に対する抗生物質が用いられます。抗生物質は目薬やクリーム、時には内服薬の形で投与されます。症状が重篤であれば、病院での治療が必要な場合もあります。また、症状の軽減のために、冷たいコンプレスを用いることもあります。

細菌性結膜炎になりやすい人の特徴として、免疫力が低下している人、アレルギー体質の人、コンタクトレンズを使用している人などがあります。また、高齢者や小児も感染しやすいとされています。清潔な環境を保つことが難しい場合も感染のリスクが高まります。

細菌性結膜炎の予防のためには、手洗いをこまめに行い、目をこすらないように心がけることが重要です。また、感染者との接触を避ける、コンタクトレンズの適切な管理を行うなども効果的な予防方法とされています。加湿器を使用して室内の湿度を適切に保つことも、目の健康を保つのに役立ちます。